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総合マンガ誌キッチュ

総合マンガ誌キッチュは、私、台湾生まれのフリー編集者呉 塵?(ゴ ジンカン)が2009年に同人誌に近い形で、現役の作家の作品を含むエッセイ、マンガ作品にマンガ・映画の評論、レビューインタビューなどを集めた有志の総合マンガ誌です。

なぜ「キッチュ」なのか   

マンガは難解なものでなければならないものでは決してないけれど、より多様な表現であるべきだと考えております。そしてマンガは「表現」としてあるもので、なにかを伝えるための手段であり、それを実行する者は漫画家と呼ばれる「表現者」であることを、私は固く信じて疑いません。  

そこで、かつてマンガ評論家の故・石子順造氏が読者と作品のあいだに存在する「関係」として語った「キッチュ」という言葉を謹んで拝借し、ひとつ作品発表の場として、総合マンガ誌キッチュを経営してまいりたいと考えております。

ベテラン×若手作家  

「ベテランと新鋭作家、そして大手雑誌の掲載歴のない表現者が共に作品を発表する場」は総合マンガ誌キッチュのアイデンティティです。

ここで断らなければならないのは、ベテランと若手の違いは、技量の差と創作する年数だけではないと考えており、両方それぞれ生きる異なる年代による異なる情報、異なる環境から形成される創作における感性と価値観にも目を向けなければなりません。さらに総合マンガ誌キッチュが目指すものは決して調和ではないのではなく、あくまでも両者の刺激合いであります。

目指すもの  

同人誌に近い形で創刊した総合マンガ誌キッチュはしかし、2009年から年間に一冊のペースで、マンガ作品のラインナップ拡大とともに、サブカルチャーの紹介にエッセイ、そしてインタビューなどを収録し、活字部分でも充実した紙面であるように努力してまいりました。  

また「掲載されるマンガ作品の一本一本を大事に」をモットーに、全マンガ作品にネット媒体による作品紹介を付けさせていただいております。できる限りのあらゆる努力で、作品を読んで楽しむ読者と作品を生産する表現者、そして表現者になろうとしている者が喜んでもらえる雑誌を目指して参りたいと思います。


総合マンガ誌キッチュ責任編集 呉 塵罡(ゴ ジンカン)