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【タイトル題字】平田弘史
【表紙イラスト】阿部洋一

【マンガ作品】
『創世記 第38章』ひさうちみちお 作品紹介
『ファンタスティックキラーコンドーム』榎屋克優 作品紹介
『黒い雪の降る街』奈樫(ながし)マユミ 作品紹介
『トゲ』浜口今日子 作品紹介
『変な二人』土屋光太郎 作品紹介
『少年探偵団』鬼山龍宿(りゅうど) 作品紹介

【特別ロングインタビュー】
漫画家阿部洋一作家インタビュー 聞き手:鬼山龍宿(りゅうど) 構成:くれたかし

【レビュー】
『パラノーマル・アクティビティ』映画レビュー 三元祐太(イラスト もぷ子)

2010年8月発刊
本体価格600円
(B5版本文104ページ)
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ひさうちみちお『創世記 第38章』

『ガロ』作家ひさうちみちお先生と出会ったのは、数年前のことでした。 不勉強な私は、社会風刺や古典を元に「アート」と思わせるマンガ表現で、数多くの傑作を世に出した先生のことを知らなかったのであります。その普段言葉による自己主張をしない姿勢そして、モノ作りの独特な雰囲気にたいへんな魅力を感じつつも、その作品を知らなかったのであります。 その後手に入れた最初のひさうち作品は、『大快楽』で掲載された作品を多く収録した作品集『罪と罰』であった。強烈すぎるひさうちワールドデビューだった。

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榎屋克優『ファンタスティックキラーコンドーム』

ある日のことです、私は仕事関係で京都より上京することになったが、スケジュールの計算上、夜間バスを利用することになった。長い夜に備え、スナック菓子と庶民の味方であるワンカップをそろえようと、コンビニストアにいた私だが、発車するまでの時間にかなりの余裕を持たせたので、のんびりしていた。このタイミングに、携帯電話から設定した着信音である黒電話の音に驚いたのであります。 電話の主は、いまや集英社で活躍している新鋭漫画家の榎屋克優さんでした。

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奈樫(ながし)マユミ『黒い雪の降る街』

私の人生にまだ振り返れるほどのボリュームはありませんが、大学時代にある編集者が云った一言が、ずっと記憶に残っております。「編集者が漫画家を育てるって言うのは、とんでもない勘違いなんだ。すべては漫画家の成就はみんな自分自身の力なんだよ!」と、あります。 私は当時非常に驚きました。 なぜならあの編集者現役時代は竹宮恵子先生、萩尾望都先生、吉田秋生先生、ささやななえ先生など、少女マンガの重鎮と共に数多くの傑作をこの世に出して、少女マンガの歴史を大きく変えた伝説の編集長なのですから。

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浜口今日子『トゲ』

数か月前、私は映画館で荻原浩小説原作、榊英雄監督作品『誘拐ラプソディー』を鑑賞していました。 哀川翔、高橋克典、YOUのほかに個性派俳優の笹野高史、ベンガル、寺島進、菅田俊、木下ほうかなど、さらにドラマの帝王と呼ばれる船越英一郎という、たいへんなメンバーが出演しているが、出演者の事件で公開することすら危うい事態に追い込まれた数奇な運命を定められた映画です。

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土屋光太郎『変な二人』

幼い頃に、よく新聞小説を読んでいました。 元々活字は苦手でしたが、付いているイラストが面白ければ、なんとか読めました。 そして中学生頃は、香港代表的な小説家金庸(きんよう)の武侠小説を読むようになり、今思えば私の物語作りのペースになっています。だが金庸の小説はどれも壮大なものばかりで、もっとも長い長編は辞書かと思わせるような厚さ五冊のボリュームもあります。 こういう時は速読ができれば…と思った訳ですがそれを身に付けるには、様々な訓練を受けなくではならない。 と、これから先はあくまでもマンガの話ですが―――

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鬼山龍宿(りゅうど)『少年探偵団』

 私の人生の中で、今のところですが、二人の編集者との出会いが非常に大きい。一人は私が大学時代、誰にも評価されないと思いこんで、独りで悩んでいた時に、特になにも特別なことを言ってくれたわけではなく、ただ会うたびに「どうだ、描いてるか?」と声かけてくださいました。そのささやきに不思議な力があって、私は辞めずに描き続けることができました。

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